クマムシの新規タンパク質とアンチエイジング
オゾン層の破壊で特に夏場は紫外線も強く日焼け止めを皮膚の老化予防に塗る女性も多いと思います。紫外線がなぜ皮膚の老化を引き起こすかといえば紫外線によって皮膚内の水分から活性酸素が発生するためです。それ以外にもDNAの損傷やコラーゲン繊維や弾性繊維の架橋変性もありますが老化の主な説としては活性酸素説が有力ですので。
Dsup(ディーサップ)というタンパク質
ところでタイトルにもあるクマムシはヒトの致死量の約1000倍の放射線にも耐え、超低温、高温でも耐える微小動物です。通常、放射線や紫外線を浴びたり寒暖の差が激しい経験をすると体内に活性酸素が大量放出するため老化が進みますがこのクマムシはDsup(ディーサップ)タンパクという新しい物質を作ることができ、活性酸素から老化を防いでいます。
私たちにも活性酸素を消去する酵素やビタミンなどがありますがクマムシのDsupはより強力なアンチエイジング効果を持っている可能性があります。
東大の國枝教室の実験によると、Dsupを培養されたヒトの細胞に導入して放射線を当てたところ未導入の通常の細胞と比べてDNAの切断量が半減したという報告があります[1]。
自然にはまだまだ未知の新規成分があると考えていますが、アンチエイジングに使えそうな成分のニュースはやはり関心があります。成分を単離生産できるのかや皮膚や消化器官でどのような挙動を示すのかなど興味が尽きません。
まとめ
老化の主要な原因である活性酸素から身を守ることはアンチエイジングにとって重要。クマムシが持つDsupタンパクは活性酸素を抑える働きが強い新規タンパクでこれからの応用が期待される。
参考文献:
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