工藤淳夫

防腐剤について~パラベンフリーから天然防腐剤まで

防腐剤について~パラベンフリーから天然防腐剤まで

 

無添加の化粧水や美容液など無添加化粧品がよく目につくようになって久しいですが、無添加で多いのは合成防腐剤不使用や合成香料、合成着色料不使用などです。この記事では化粧品の防腐剤について書いてみたいと思います。

 

合成防腐剤について

従来の化粧品は少なくとも2年は防腐されています。そのような化粧品の裏の成分表を見るとパラベンなどの合成防腐剤が配合されていることが多いです。パラベン以外にはフェノキシエタノール、ベンチレングリコールなどをよく見かけます。あまりに不純物が多いため合成防腐剤を本当に使用していないブランドは見当たらなかったので自分で開発したくらいです。

合成防腐剤無添加の基礎化粧品で毎日のスキンケアを安全に美肌へ

 

これらの防腐剤は少量で化粧品を2年以上持たせることができるため、自然派化粧品に多い天然防腐剤のみの化粧水や美容液と比べて使用期限が長いことがわかります。少量ですし強い防腐剤入りの化粧品を肌に使用してもすぐには影響はでないでしょう。生活習慣とはそういうもので少量あるいは弱い力などの習慣が続くと年単位で変化が現れるものだからです。個人的にはパラベンなどの合成防腐剤を毎日は肌につけたくありません。

肌には口腔や腸と同様、常在菌の菌叢のバランスがあり毎日の合成防腐剤の使用は肌の常在菌にとって好ましくないのです。治療ならメリットのほうがデメリットを上回るため防腐剤入りの薬剤も仕方ありませんがスキンケアは毎日ですし治療ではないのです。もしパラベンなどの防腐剤の皮膚へ影響について詳しく知りたい方は専門サイトに記事を載せていますのでご参考ください。

パラベンやトリクロサンは環境ホルモン

 

上記の合成防腐剤とは少し違いますがよく配合されている防腐剤に酸化銀をみかけます。酸化銀はそれ自体が酸化剤で肌の酸化を促進します。なぜ抗菌作用があるかといえば酸化力があるからですし、銀イオン水の消臭効果もその酸化力があるからにおいの成分が壊れるのです。さらに酸化銀は光感受性も高く光を浴びると酸素を放出します。肌は大気中の酸素にさらされてただでさえ酸化されやすいのにわざわざ酸化剤を肌に塗ることはエイジングケアの観点からは好ましくないと思います。酸化銀、酸化鉄、2酸化チタン、酸化亜鉛などいわゆる遷移元素は活性酸素を紫外線のエネルギーで放出しますが、最近の研究では紫外線がなくても空気中の酸素で活性酸素を放出することも分かってきています[1]。

 

天然の防腐剤について

一方、天然防腐剤にはグレープフルーツ種子エキス、ヒノキチオール、ローズマリーエキス、クマザサエキス、ビタミンEなどが自然派化粧品の成分表によく見られます。

個人的にはこれらの植物素材のほかに乳酸菌が作り出すバクテリオシンの利用がいいなと思っています。バクテリオシンは細菌が他の細菌が増えないよう放出する物質で天然の抗生物質で耐性菌を生みにくいのです。乳酸菌はヨーグルトなど発酵食品で長年の食経験があり安全性が高く太古から人間と共生関係を築いてきたパートナーでもあります。乳酸菌などの善玉菌が生み出すバクテリオシンを利用した基礎化粧品の開発秘話は専門サイトで述べております。

防腐剤なし化粧品は本当に安全か?バクテリオシンとは

 

また、自然派化粧品など天然素材をふんだんに使用して作られた化粧水や美容液は植物そのものの抗酸化力で防腐効果がありますが、それでもパラベンやフェノキシエタノールなどの合成防腐剤には及ばないため使用期限を短くしてフレッシュなうちに使用してもらう化粧品が多いのです。

 

参考文献:

  1. Investigation on the mechanism of non-photocatalytically TiO2 -induced reactive oxygen species and its significance on cell cycle and morphology. Gali NK et al., J Appl Toxicol. 2016 Oct;36(10):1355-63. doi: 10.1002/jat.3341. Epub 2016 May 18.
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