電子タバコは普通のタバコと比べて健康への悪影響は少ないのか?
電子タバコ(e-シガレット)はさまざまなフレーバーを加熱して蒸気(エアロゾル)を吸うので何となく従来のタバコより健康への害が少ないように感じますが本当に電子タバコの方が老化しにくいのか老化の科学の観点から見ていきたいと思いま。
電子タバコでも活性酸素が増える
ニコチンを含まないリキッド(液体)もありますが、ニコチン中毒を緩和するために電子タバコはフレーバー(香料)とニコチンを有機溶媒に溶かしたものでできています。それを加熱してエアロゾルに変えてニコチンを吸っているわけです。ニコチン自体は細胞毒性があり活性酸素と炎症を増やすことは従来のタバコがなぜ老化を加速するかの一つの要因だったわけですので電子タバコでもニコチンによる老化は進むことが報告されています[1]。さらにフレーバーにも活性酸素と炎症を増やすことが分かっており[1]、甘いフレーバーや果物のフレーバーのほうがタバコフレーバーより活性酸素を増やす作用が強いのです。ですのでスモーカーが電子タバコのフレーバーを選ぶときにはタバコ味のフレーバーのほうが老化しにくいと言えます。
さらに、エアロゾル化する前の液体フレーバーにも毒性がありフレーバーの濃度に比例して活性酸素と炎症がふえることも報告されています[1]ので皮膚にあまり触れないほうがよいでしょう。
電子タバコは従来のタバコより害が少ない
とはいえヘビースモーカーで従来のタバコがやめられない人が電子タバコに移行した場合は電子タバコのフレーバーとニコチンによる毒物の量が少ない[2][4]ため老化の観点からはまだましかと思います。ただ、禁煙目的で電子タバコに移行した人が本当に禁煙できるのか?については禁煙に結びついたという報告もありますが、現時点ではニコチン含有の電子タバコでは従来の喫煙者が喫煙をやめることができるとは言えないのが現時点での答えです[3]。つまりタバコの消費本数を減らすことに結び付くかどうかは不明ということです。
まとめ
まとめると、電子タバコは禁煙に結び付かない可能性もあるが、少しでもタバコの毒性を減らすため電子タバコによるニコチン摂取に切り替えるようにすべきではあると考えられます。ただ電子タバコもニコチンやフレーバーの大気汚染物質を周囲にまき散らしていますのでマナーを守るべきだと考えます。特に赤ちゃんや子供など成長期の子供がいるところでは吸わないほうが将来その子の細胞のDNAに傷を増やさないので老化を促進しないと言えます。
参考文献
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