老化を抑制する可能性のあるラパマイシン
不老不死の薬は求めても現在は可能性が0に近いですが、少しでも不要な老化を抑える薬は少しづつ現れてきています。
若々しい見た目、がんなどの生活習慣病のかかりにくさ、ひいては寿命の延長など老化に関係している遺伝子の一つがSIR(サーチュイン)で活性化させると長寿効果が現れます。
逆に抑制するとアンチエイジング作用が現れる遺伝子にmTOR(エムトール)があります[1]。
サーチュインを活性化させる物質にはレスベラトロールやNADがあります。NADは成分としてまだ商業生産されていませんが、レスベラトロールはサプリや医薬品成分として利用可能です。
レスベラトロールはピーナッツの皮やブドウの皮、インドキノキからサプリメントを作ることができますので食事からも摂取が可能です。
インドではインドキノキでできた容器で食事をすることで病気の予防や老化防止になるという民間療法があります。
また、イタドリというタデ科の植物からも抽出できますが日本では医薬品扱いで気軽には摂取できません。
ラパマイシンはヒトの免疫力を高める
エムトールを抑制する物質にラパマイシンという物質があります。
こちらはネズミでは寿命を延ばし、ヒトではまだ限定的にしか実施されていませんが現在のところ免疫力を高める効果が現れています[2]。
加齢とともに増える白血球タイプが減少し、ワクチンに反応してできる抗体も増えることからエムトール抑制によるアンチエイジング効果の一端を垣間見ることができます。
これらサーチュインやエムトールは老化にかかわる遺伝子です。
現在確実なアンチエイジング法と言われるカロリー制限もこれらの遺伝子と関係があるため、アカゲザルのカロリー制限の実験で見られたように見た目の老化を防止することも期待しています。
また、エムトールを抑制すると老化した細胞がさらに周辺の細胞を老化するというエイジングの負の連鎖を断ち切る役割もしています[3]。
まとめ
レスベラトロールやラパマイシン、NADなど長寿効果がある物質が見つかってきている
参考文献
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