工藤淳夫

身近な環境ホルモンの老化への影響

身近な環境ホルモンの顔の老化への影響

 

私の日常臨床はスマイルや顔を整える治療ですのでよく顔を分析しますが、女性はおでこが広く、下あごが小さく、眉間が隆起せず平坦、スマイルの湾曲が強めになるなど男女の違いが顔にあります。

これら女性らしい顔または男性らしい顔が出るのはステロイドホルモン(性ホルモン)のおかげです。

 

ステロイドホルモンは免疫を抑制する効果があります。女性らしいあるいは男性らしい顔はこの免疫を抑制するホルモンを乗り越えた証として本能的に健康だと感じるために異性からは魅力的に映る無意識の効果があります。

 

女性ホルモンであるエストロゲンは成長期には成長ホルモン(GH)の分泌を促し成長していきます。このように性ホルモンは適切な時期に適切な量が分泌されることが成長や顔に大きく影響します。

 

 

身近にある環境ホルモン

ところが近年、私たちの生活環境には環境ホルモンあふれてきており性ホルモンの分泌や時期を乱すリスクが高まっているのです。環境ホルモンは身近に多く潜んでおり避けられるならなるべく避けたいところです。以下に身近にあるものを挙げてみます。

 

ダイオキシン

ダイオキシンはタバコ、ゴミ焼却施設の煙、都市近海産の湾など水の出入りが少ない水域でとれた魚介類に多く含まれます。

 

ビスフェノールA

缶詰の内側の塗料、プラスチックボトルなど塗料やプラスチックに含まれます。熱で溶けだしやすい。

 

食べ物中のエストロゲン様物質

畜産において成長期の牛にエストロゲン注射をすると短期間で大きくなるため、成長促進目的でエストロゲン注射をされた牛肉を食べると正常なホルモンバランスを攪乱させる要因となります。

 

 

環境ホルモンの顔への影響

エストロゲン様の環境ホルモンであるビスフェノールAはDNAに直接作用する受容体「核内受容体」のうち、エストロゲン関連受容体(ERR)と強固に結合します。ERRに結合するとDNAに働きかけてミトコンドリアの生合成や機能、長寿遺伝子のサーチュイン遺伝子(Sirt3)を制御する物質を転写し始めます。

 

ミトコンドリアは酸素を利用して莫大なエネルギーを産生する効率の良い体の主要エンジンですので、これが乱されると皮膚の新陳代謝にも遅れが出ることが考えられます。つまり乾燥肌が進んだりシミが残りやすくなるなど年齢以上に顔が老化するということです。

 

また、サーチュイン遺伝子はDNAの酸化損傷を修復して正常なたんぱく質を産生させる働きをもっているため、顔の肌のコラーゲン繊維や弾性繊維、表情筋の筋細胞などに影響を与え年齢以上にたるみやシワが目立つことが考えられます。

 

 

まとめ

性ホルモンの正常な分泌は顔の性差や魅力と関連するため環境ホルモンによる攪乱はなるべく避けるべき。大気中や食べ物、プラスチック容器など身近なものに含まれる。ミトコンドリアやサーチュイン遺伝子を制御するため顔のアンチエイジングの観点からも避けた方がよい。

 

参考文献:

1. 「世界初、環境ホルモン「ビスフェノールA」の受容体を発見 ビスフェノールAの低用量作用解明に糸口」 九州大学理学研究院

2. Estrogen-related receptor alpha and mitochondria: tale of the titans. Ranhotra HS1. J Recept Signal Transduct Res. 2015;35(5) 2014 Sep 15.

 

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