肥満や歯周病などの慢性炎症があると老化が加速する
年齢以上に老化を加速させる主な原因に活性酸素があります。加齢とともに老化細胞が増えるだけでなく、こうして都市部で外出しても紫外線や酸化微粒子、タバコや排気ガス由来のダイオキシンや多環芳香族炭化水素が空気中を浮遊して皮膚や肺に付着し取り込まれ活性酸素を増やしていますし、食べ物もドライフルーツや穀物に多いカビ毒も活性酸素を増やす原因となっています。
今回は慢性的に炎症が起こっていると年齢以上に老化しますよという記事を書いてみます。
肥満は全身に慢性炎症をばらまいている
肥満は中性脂肪(トリグリセリド)が脂肪細胞にため込まれた状態です。肥満の人の脂肪細胞からは炎症性サイトカインが分泌されているため全身に弱い炎症が起こっています[1]。炎症が起こると必ず活性酸素が発生するため細胞のDNAが傷ついたりタンパクが酸化されたりして機能の低下が蓄積していき老化という現象が起こっていきます[2][3]。
自然な老化は止めることはできませんが肥満やタバコなどの慢性炎症はダイエットしたり禁煙・減煙して活性酸素を減らすことができます。
歯周病も慢性炎症源
歯周病はプラーク(歯垢)に住んでいる歯周病菌や毒素で歯茎に炎症が起こり歯槽骨が吸収されていく口腔内の慢性炎症です。口の中の慢性炎症は直接血中に入って菌血症になるため全身に細菌がばらまかれ持続的に慢性炎症を起こしていることで知られています。
ところで脳神経の老化の一つであるアルツハイマーは神経に炎症が起こっていて活性酸素が発生しています。歯周病は全身に炎症を起こしていると言いましたが歯周病とアルツハイマーの関連も示唆されているのです[4]。
同様に肥満も全身に慢性炎症をばらまいていますので脳神経細胞に炎症が起こるためアルツハイマーの原因として示唆されている状況です[5]。
まとめ
肥満や歯周病などの炎症源は全身に弱い炎症を持続させている。そのため老化が年齢以上に加速し糖尿病やアルツハイマーなどの老化関連疾患のリスクが高くなる。
ちなみに私の現在の科学的ダイエット法は糖質制限です。カロリー制限より楽でしかもわかりやすいです。実際の結果がこちらですので興味がありましたら読んでみてください。
参考文献: