フコイダンの乳がんに対する抗がん作用について
乳がんは女性のがん罹患率が高く[1]成人の女性患者さんが多い私の矯正歯科クリニックを開業した時からピンクリボン運動で支援させていただいております。
抗加齢医学の専門医として矯正治療で整えた顔やスマイルの老化を早めるのはなんとかしたいと考えてきましたが、がん化は細胞の老化の行きつく先の一つです。
私は日常生活で使われている食べ物や化粧品、洗剤など身の周りのものがアンチエイジングに有効かどうか科学的な事実に興味があり、その科学知識に基づいて化粧品などの形で現実化することでも美容・健康長寿社会に貢献しています。
今回は世間でがんに効果があるとされる『フコイダン』が乳がんに対して何か効果があるのか科学的に検証してみます。
フコイダンのがん細胞に対する効果
【フコイダンが多く含まれる食べ物】
フコイダンは褐藻(brown seaweed)に多く含まれ、フコース(fucose)豊富な硫酸化多糖類です[3]。
【フコイダンの抗がん作用】
フコイダンは様々ながん細胞に毒性を発揮します[3][4]。
細胞の自殺であるアポトーシスを誘導し、癌細胞の浸潤や転移、栄養供給源となる血管が作られるのを阻害します[3][4]。
乳がん細胞に対しても細胞周期を止め成長をストップさせ、アポトーシスを誘導し[2]活性酸素(ROS)の発生を増やして乳がん細胞に毒性を与えます[2]。
マウスを使った実験でもフコイダンは血管新生を抑制しアポトーシスを誘導することによる抗ガン作用が確認されています[7]。
【抗がん作用の強さ】
フコイダンは糖がいくつもつながり分岐してできている多糖類ですが、このフコイダンの抗がん作用は分岐の度合によって強さが異なります[6]。
また、フコイダンの多糖類はところどころ硫酸がくっついているのですがこの硫酸がくっついている部位によっても抗がん作用の強さが異なります[6]。
まとめ
- フコイダンは褐藻に多く含まれる硫酸化多糖類
- フコイダンは様々ながん細胞に対してアポトーシスを誘導する
- フコイダンは乳がん細胞に対して抗がん作用がある
- フコイダンの硫酸基の部位と分岐度によって抗がん作用が異なる
参考文献:
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