工藤淳夫

コラーゲン摂取は顔のアンチエイジングに良いのか

コラーゲン摂取は顔のアンチエイジングに良いのか

 

美肌効果を謳ったコラーゲンドリンクや筋トレ用のホエイプロテインにも入れられているコラーゲンですがアンチエイジングに効果があるのか検証してみます。

 

どのようなコラーゲンが有効なのか

コラーゲンは吸水性が高いため従来から保湿剤として化粧水に配合されていますが、今回記事にするのは食べたり飲んだりサプリメント摂取することによるコラーゲンの効果です。

以前はコラーゲンは消化されてアミノ酸まで分解されるのだから肉を食べるのと一緒でコラーゲンを美肌などの目的で食べるのは無駄だと考えらえていました。

ところが何万もの分子量を持つコラーゲン繊維を分子量2000とか3000まで加水分解したものを加水分解コラーゲンペプチドと呼びますが、この加水分解コラーゲンペプチドを食べたり飲んだりすると独自の生理活性があることがわかってきました。

魚など海洋生物由来[2]のコラーゲンペプチドや卵の殻の薄膜[[4]などコラーゲンを多く含むゼラチン質食品を原料として加水分解コラーゲンペプチドが生産されています。

特に海洋性コラーゲンペプチド(MCP)は人間のコラーゲン繊維と構造が高度に似ているため安全性と機能性が高いです[2]。

一般に低分子量のコラーゲン加水分解物ほど生理活性作用が強い[6]ため、加水分解されていないそのままの分子量数万のコラーゲン繊維では以下に述べるようなアンチエイジング効果は得られませんのでご注意を。

 

加水分解コラーゲンペプチドの効果

肌のコラーゲン繊維や弾性繊維を増やす効果があり肌の弾力を向上させた[1]。

コラーゲン繊維を分解するMMPを減らした[1]。

弾性繊維の合成が促され目の周りのシワを改善した[1]。

UVA[2]、UVB[4]紫外線による弾力性と保湿能の低下を改善した。

さらにはセルライトによる肌のデコボコにも改善が見られた[1]。

 

変形性関節症

コラーゲン加水分解物は膝など変形性関節症に有効で軟骨に蓄積し軟骨細胞が細胞外マトリックス産生を増やす[9]。

一日10gのコラーゲン加水分解物は変形性関節症の痛みを軽減する[10]。

 

筋トレ

コラーゲン加水分解物は筋トレによる筋肥大を増大し筋力を高め、脂肪を減らした[11]。

ロイシンやイソロイシンなど分岐鎖アミノ酸(BCAA)が豊富なホエイプロテインと同時に配合されているものもありますね。

 

どのくらいの量を取ると効果があるのか

ヒドロキシプロリン(Hyp)はコラーゲン繊維の主要な構成成分です。

コラーゲン加水分解物を摂取すると血中にヒキシプロリン(Hyp)を含んだジペプチド、トリペプチドが増えます[8]。

これらのジペプチドやトリペプチドがさまざまなアンチエイジング効果を発揮する生理活性作用を持っているとされます。

どのくらいの量を食べると美肌などのアンチエイジング効果があるのかですが、体重1キロあたりコラーゲン加水分解物30.8mg未満の摂取では増えず、153.8mgを超えて食べるととコラーゲン繊維が増加し、384.6mgでもまだ腸の吸収限界には達しなかった[7]という実験があるので体重1キロあたり153.8mgは食べることです。

例えば私は66kgですので10.15g食べるとコラーゲン加水分解物によるアンチエイジング効果が得られるというわけです。

しかも多く食べるほど効果も高くなりますので少なすぎる体重1キロあたり30.8mg未満の加水分解コラーゲンペプチドでは効果が期待できませんので注意しましょう。

 

加水分解コラーゲンペプチドのリスク

肌のコラーゲン繊維や弾性繊維が増えたりとアンチエイジングにいいことばかりではありません。

コラーゲンの生合成が盛んになると活性酸素の発生や貪食細胞(マクロファージや好中球)の活性化が起きて炎症も起こります[2]。

そのため加水分解コラーゲンペプチドだけ摂取するのではなく抗炎症、抗酸化作用のある成分とともに摂取すると不要な老化リスクを抑えられます。

 

まとめ

  • コラーゲン繊維を加水分解した加水分解コラーゲン繊維は血中にハイドロキシプロリンのジペプチドやトリペプチドの量を増やす。
  • 魚や卵の殻の薄膜などから精製される。
  • 肌の美肌効果がある。例えば保湿力を高めたり弾性力(ハリやたるみに影響)を高める
  • 紫外線による保湿力の低下と弾性の低下を改善する。
  • 変形性関節症の痛みをやわらげる。
  • 筋トレ時に摂取すると筋が増え脂肪が減る。
  • 低分子量、高用量ほど効果が高い。
  • 炎症や活性酸素のリスクを抑えるため抗酸化、抗炎症作用がある成分とともに摂取する

 

参考文献:

  1. Collagen hydrolysate intake improves the loss of epidermal barrier function and skin elasticity induced by UVB irradiation in hairless mice. Oba C et al., Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2013 Aug;29(4):204-11.

  2. Effects of Egg Shell Membrane Hydrolysates on UVB-radiation-induced Wrinkle Formation in SKH-1 Hairless Mice. Yoo JH et al., Korean J Food Sci Anim Resour. 2015;35(1):58-70.

  3. Supplementating with dietary astaxanthin combined with collagen hydrolysate improves facial elasticity and decreases matrix metalloproteinase-1 and -12 expression: a comparative study with placebo. Yoon HS et al., J Med Food. 2014 Jul;17(7):810-6. 

  4. Low molecular weight bioactive peptides derived from the enzymatic hydrolysis of collagen after isoelectric solubilization/precipitation process of turkey by-productsZied Khiari et al., Poult Sci (2014) 93 (9): 2347-2362.

  5. Dose-dependent changes in the levels of free and peptide forms of hydroxyproline in human plasma after collagen hydrolysate ingestion. Shigemura Y et al., Food Chem. 2014 Sep 15;159:328-32. 

  6. Hydroxyproline-containing dipeptides and tripeptides quantified at high concentration in human blood after oral administration of gelatin hydrolysate. Ichikawa S et al., Int J Food Sci Nutr. 2010 Feb;61(1):52-60. 

  7. Collagen hydrolysate for the treatment of osteoarthritis and other joint disorders: a review of the literature. Bello AE et al., Curr Med Res Opin. 2006 Nov;22(11):2221-32.

  8. A randomized controlled trial on the efficacy and safety of a food ingredient, collagen hydrolysate, for improving joint comfort. Benito-Ruiz P et al., Int J Food Sci Nutr. 2009;60 Suppl 2:99-113. 

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