工藤淳夫

カカオ豆のアンチエイジング作用

カカオ豆の顔のアンチエイジング作用

 

カカオ豆はカテキン、エピカテキンなどのフラバノール(ポリフェノール)やテオブロミンなどキサンチン誘導体、あるいはPQQなどの抗炎症、抗酸化作用が強い成分を含んだ魅力的なアンチエイジング素材です。

一般に抗酸化物質は脳や認知機能改善に良いのはもちろん、紫外線対策など顔の老化対策としても良い影響を与えます。

PQQについては別の記事で詳しく書いていますのでPQQのアンチエイジング効果を知りたい方はこちらを参照してください。

 

PQQはミトコンドリアを増やし効率化する

PQQはミトコンドリアを増やし効率化する

 

私は夜たまにカカオ比率80%以上のダークチョコレートをひとかけ食べます。

カカオ豆のアンチエイジング成分を生活に取り入れて自分の体で体感するためです。

一般的に売られているミルクチョコレートはカカオ含有量がダークチョコレートと比較して少なく、しかも糖質が多く、牛乳由来タンパク質が含まれるためニキビができやすいです。

 

ニキビの原因となる食べ物 | ニキビの原因と予防について

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今回はチョコレートやココアの原料のカカオ豆(カカオパウダー)の顔へのアンチエイジング作用について調べてみます。

 

ココア(カカオ豆)のアンチエイジング効果

末梢血管の血流改善

  • カカオフラバノールの摂取は健常人でも心血管イベントリスクのマーカーを改善する[1]。
  • ココアを飲んでいる閉経後の女性は中心ならびに抹消血管の硬化度を下げる[2]。
  • 健常人でもココアの摂取は血管を柔らかくする[3]。
  • カカオフラバノールは加齢とともに硬くなる血管の硬化を柔らかくする[4]。
  • フラバノールが豊富なココアを摂取すると皮膚の末梢血血流が増える[5]。

加齢とともに血管が固く(動脈硬化)なって血行が悪くなってきます。

すると血液が抹消にまでいきわたりにくくなり特に肌など生命維持活動とあまり関係ない組織はどんどん老化が進んでいきます。

顔の肌のような抹消組織に老化が表れやすいのもこのためです。

美容面では老化とともに末梢血管が少なくなり顔の肌は黄味を帯びてきます。

カカオ豆の主なポリフェノールであるフラバノールが末梢血管の血流を増やし顔色も赤みを帯び顔の色調の若返りも期待できます。

もちろんコラーゲン繊維やターンオーバー、保湿成分なども作られやすくなるので顔のアンチエイジングには抹消血流が大切なのです。

 

紫外線によるシワ予防(日焼け止めとして)

  • ココアポリフェノール(フラバノール)の摂取は紫外線によるシワと肌の弾性を改善した[6]。
  • 細胞研究および動物およびヒトの両方における経口治療および局所適用研究の結果から、カカオポリフェノール、特にフラバノールファミリーに属するものが有効な紫外線防御をもっている[7]。
  • カカオ抽出物またはキサンチン誘導体であるテオブロミンの局所適用は、無毛マウスのUV誘発シワ形成を防止することが示されている[7]。
  • キサンチン誘導体を含むカカオ豆抽出物を皮膚に塗布してUVを照射するとシワの発生と好中球の浸潤を抑制した[8]。
  • フラボノールの多いチョコレート摂取でUVによる皮膚ダメージを緩和できる[9]。
  • フラボノールの豊富なココアの摂取はUVによる紅斑の面積を減らした。[10]。
  • ココアパウダーの摂取はMMP発現を抑制しUVによるシワ形成を低減する[11]。

カカオポリフェノールやキサンチン誘導体には紫外線防御作用があります。

肌に塗布してもいいし食べても日焼け止めになります。

紫外線によるシワの形成を抑制して顔の日光老化を防いでくれます。

日常生活で紫外線をによる老化を防ぐために、カカオを生活に取り入れながらビタミンC誘導体やビタミンE誘導体の美容液の利用も有効ですのでできるところから少しづつアンチエイジングしていきましょう。

毎日の生活習慣が一番老化に影響がありますので、顔の美肌を達成する一番の近道も地道な改善しかないです。

 

皮膚のハリの回復

  • カカオポリフェノールの皮膚への局所適用は、皮膚弾力性の向上が見られ、グリコサミノグリカンおよびコラーゲンI、IIIおよびIVに正の影響を及ぼすことが示されている[7]。
  • 高フラバノール摂取で皮膚の厚みが増し、保湿機能を高め、皮膚表面の荒れが減った[10]。

カカオは肌に塗布しても食べても線維芽細胞にコラーゲン繊維やグリコサミノグリカンを作るような良い影響を与えます。

その結果として肌の厚みが増し、弾性が向上し、保湿機能も高まります。

加齢とともにコラーゲン繊維をあまり作らなくなり真皮層は薄くなるので顔のアンチエイジングには有効な効果です。

 

腸内善玉菌のエサとして

ブタの実験でフラバノールが豊富なココアパウダーの補助栄養投与により腸内細菌の乳酸菌とビフィズス菌を増やした。パイエル板と腸間膜リンパ節のTLR9の発現を抑制した[12]。

一般にポリフェノールは腸内善玉菌のエサになります。

ココアパウダーのポリフェノールも同様に乳酸菌やビフィズス菌のエサになり増やしてくれます。

乳酸菌などのグラム陽性細菌はリポテイコ酸という細胞膜成分があり、免疫システムの調整をしてくれるため、アレルギーの軽減、過剰な炎症反応を抑えて無駄に老化するのを防いでくれます。

現在では脳-腸-皮膚連関(相関)があることが分かっており、腸内の免疫システムの健康な恒常性を保てていれば肌荒れが起きにくくなります。

 

歯周病の抑制作用

ココアを豊富に取り入れた食事は歯周病の進行を抑制する可能性がある[13]。

今まで見てきたようにココアには抗酸化剤として強力な作用を持っています。

歯周病は歯周病菌により炎症が起こり活性酸素が発生して正常な細胞までアポトーシスしていきます。

ココアはこの過剰な活性酸素を減らすために歯周病の進行を抑制することが期待されています。

 

まとめ

  • カカオ豆に含まれるポリフェノール、特にフラバノールの生理活性作用が強い
  • カカオ豆を摂取すると末梢血管の血流が増し、顔の肌の色が赤みを帯びやすいため肌の色調における抗老化作用がある
  • 末梢血管の血流が増すと肌の細胞に栄養と酸素が十分に供給されるため正常なターンオーバーやコラーゲン繊維など真皮組織の健康維持に役立つ
  • カカオ抽出物は摂取しても皮膚に塗布してもUV対策になり抗シワ作用がある。
  • コラーゲン繊維やグリコサミノグリカンといった真皮層の構成成分にプラスの影響を与え皮膚の厚みとハリが増す
  • 腸内細菌叢の善玉菌を増やし、腸管免疫システムを調整するため抗アレルギー作用があると考えられる

 

参考文献:

  1. Cocoa flavanol intake improves endothelial function and Framingham Risk Score in healthy men and women: a randomised, controlled, double-masked trial: the Flaviola Health Study. Sansone R et al., Br J Nutr. 2015 Oct 28;114(8):1246-55. doi: 10.1017/S0007114515002822. Epub 2015 Sep 9.

  2. Habitual cocoa intake reduces arterial stiffness in postmenopausal women regardless of intake frequency: a randomized parallel-group study. Okamoto T et al., Clin Interv Aging. 2016 Nov 14;11:1645-1652. eCollection 2016.

  3. Cocoa consumption dose-dependently improves flow-mediated dilation and arterial stiffness decreasing blood pressure in healthy individuals. Grassi D et al., J Hypertens. 2015 Feb;33(2):294-303. 

  4. Impact of cocoa flavanol intake on age-dependent vascular stiffness in healthy men: a randomized, controlled, double-masked trial. Heiss C et al., Age (Dordr). 2015 Jun;37(3):9794. doi: 10.1007/s11357-015-9794-9. Epub 2015 May 27.

  5. Consumption of flavanol-rich cocoa acutely increases microcirculation in human skin. Neukam K et al., Eur J Nutr. 2007 Feb;46(1):53-6. Epub 2006 Dec 11.

  6. Cocoa Flavanol Supplementation Influences Skin Conditions of Photo-Aged Women: A 24-Week Double-Blind, Randomized, Controlled Trial. Yoon HS et al., J Nutr. 2016 Jan;146(1):46-50. doi: 10.3945/jn.115.217711. Epub 2015 Nov 18.

  7. Topical application of plant extracts containing xanthine derivatives can prevent UV-induced wrinkle formation in hairless mice. Mitani H et al., Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2007 Apr-Jun;23(2-3):86-94.

  8. Eating chocolate can significantly protect the skin from UV light. Williams S et al., J Cosmet Dermatol. 2009 Sep;8(3):169-73. doi: 10.1111/j.1473-2165.2009.00448.x.

  9. Long-term ingestion of high flavanol cocoa provides photoprotection against UV-induced erythema and improves skin condition in women. Heinrich U et al., J Nutr. 2006 Jun;136(6):1565-9.

  10. Oral Supplementation with Cocoa Extract Reduces UVB-Induced Wrinkles in Hairless Mouse Skin. Kim JE et al., J Invest Dermatol. 2016 May;136(5):1012-21. doi: 10.1016/j.jid.2015.11.032. Epub 2016 Feb 15.

  11. Flavanol-Enriched Cocoa Powder Alters the Intestinal Microbiota, Tissue and Fluid Metabolite Profiles, and Intestinal Gene Expression in Pigs. Jang S et al., J Nutr. 2016 Apr;146(4):673-80. doi: 10.3945/jn.115.222968. Epub 2016 Mar 2.

  12. Preventive effects of a cocoa-enriched diet on gingival oxidative stress in experimental periodontitis. Tomofuji T et al., J Periodontol. 2009 Nov;80(11):1799-808. doi: 10.1902/jop.2009.090270.

     

 

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