工藤淳夫

アンチエイジングに良い甘味料はあるのか?

アンチエイジングに良い甘味料はあるのか?

 

糖質は活性酸素、糖化、腸内や口腔内の悪玉菌のエサであり老化を促進させます。

私は臨床で治療を始める前に必ず食事の注意を述べますがその中の一つに糖質、特にショ糖は虫歯菌と歯周病菌の餌だから避けるようにという指示をします。

ですので一種の糖質制限のような食生活になり顔も体型も痩せる人が経験上多いです。

近年カロリーゼロや糖質ゼロの食品が人気でハイボールやガムをはじめさまざまな食品が売られています。

今回はそれらに使われているいわゆる『カロリーゼロ』の甘味料の老化リスクについて記事にしてみます。

 

カロリーゼロの甘味料

カロリーゼロということで多くの食品に使われてきた甘味料にはエリスリトール、キシリトールをはじめアスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、スクラロースがあります。

エリスリトールとキシリトールは甘味料のうち天然の甘味料で糖アルコールに分類されます。

アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、スクラロースは合成の人工甘味料に分類されます。

これらは確かにカロリーはほとんどありませんが以下に述べるように血糖値や発がん性の観点からは全然異なる甘味料です。

 

アンチエイジングの観点から摂取していい甘味料は?

まず糖アルコールのエリスリトールとキシリトールについてです。

血糖値

摂取したエリスリトールは90%以上が代謝されず尿で排泄されるため血糖値を上げません[1]。キシリトールは血糖値変動がほんの少しあります[3]。

食後血糖値の上下を抑えることは食欲のコントロールが維持できて肥満になりにくいダイエット法の重要なコツです。

血糖値がほぼ一定であることや脂肪細胞に脂肪をため込まないことは炎症や活性酸素の発生を抑えますので顔のアンチエイジングにも良いです。

 

抗酸化

エリスリトールは抗酸化物質でもありヒドロキシラジカルを消去し、脂質酸化を防ぐ[2]効果があるためアンチエイジング的にも好ましい甘味料です。

 

口腔衛生

プラークや虫歯菌に対する抗菌作用などの口腔衛生に効果があるキシリトールですが、実はエリスリトールの方が虫歯のリスクを下げます[7]。

口腔内は細菌でうじゃうじゃしていますので口腔の炎症は細菌の侵入が伴います。口腔の炎症は腸と異なり門脈でブロックされる仕組みがないため細菌や炎症物質がそのまま血管に入って菌血症という状態になります。菌血症状態にあると細菌のLPS(内毒素)によって活性酸素や炎症を引き起こし顔や全身をめぐって年齢以上に老化が進みます。

NHKでも特集がありましたが、痩せている人にはバクテロイデス門(グラム陰性菌)の腸内細菌が多く、肥満の人にはファーミキューテス門(グラム陽性菌)が多い[4]です。

キシリトールは腸内細菌叢のバランスをグラム陽性菌寄りに変えます[5]ので少し注意しておきたいです。

 

老化を加速する甘味料は?

血糖値

血糖値を上げる糖質はすべて活性酸素発生の原因で肥満の原因ですので老化が進みます。

カロリーゼロということで生活のなかで長期に使われてきたアスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、スクラロースなどの人工甘味料は腸内細菌を変え血糖値を上げる[11]ためアンチエイジング的には好ましくありません。

 

活性酸素

アスパルテームはメタノールに代謝されホルムアルデヒドに変わる[8]ため肝臓に毒物の処理負担による無駄なエネルギー消費をさせます。

活性酸素も当然出るため顔のアンチエイジングには良くありません。

 

発がん性

長期のアスパルテーム摂取は脳腫瘍、非ホジキンリンパ腫、白血病、尿道癌、多発性骨髄腫などの発がん性が疑われている[9]。

サッカリン、アセスルファムKはアスパルテームより骨髄へのDNAダメージが大きい[12]。

癌化は老化の最終形態の一つです。アスパルテームでは発がん性のリスク、サッカリン、アセスルファムKではDNAダメージとどれもアンチエイジングには良くないですね。

 

子孫への影響

妊婦や授乳中にアセスルファムKを摂取すると子供は将来甘い物が好きになります[10]。

子供が将来甘い物を食べすぎて肥満になったり老化が進んでしまうのはかわいそうです。

子供の将来のためにも妊婦さんや授乳中にはアセスルファムKは避けた方がいいです。

 

まとめ

  • カロリーの観点からだけでなく血糖値を上げると老化が進む。
  • 糖アルコール甘味料のエリスリトールは血糖値を上げず抗酸化力もあるため甘いものを食べたくなったらエリスリトールが第一選択。
  • 次点でキシリトール。キシリトールはわずかな血糖値上昇がある。
  • キシリトールよりエリスリトールの方が虫歯予防の効果が高い。
  • 人工甘味料のアスパルテームやアセスルファムK、サッカリンは血糖値を上げる。
  • アスパルテームやアセスルファムK、サッカリンは骨髄へのDNAダメージがあり発がん性も疑われるものもある。
  • エリスリトールはアンチエイジングの観点からは老化リスクの低い甘味料と言える。

 

参考文献:

  1. Serum glucose and insulin levels and erythritol balance after oral administration of erythritol in healthy subjects. Noda K et al., Eur J Clin Nutr. 1994 Apr;48(4):286-92.

  2. Gut hormone secretion, gastric emptying, and glycemic responses to erythritol and xylitol in lean and obese subjects. Wölnerhanssen BK et al., Am J Physiol Endocrinol Metab. 2016 Jun 1;310(11):E1053-61. doi: 10.1152/ajpendo.00037.2016. Epub 2016 Apr 26.

  3. An obesity-associated gut microbiome with increased capacity for energy harvest. Turnbaugh PJ et al., Nature. 2006 Dec 21;444(7122):1027-31.

  4. Effect of erythritol and xylitol on dental caries prevention in children. Honkala S et al., Caries Res. 2014;48(5):482-90. doi: 10.1159/000358399. Epub 2014 May 21.

  5. Effects of mother’s dietary exposure to acesulfame-K in Pregnancy or lactation on the adult offspring’s sweet preference. Zhang GH et al., Chem Senses. 2011 Nov;36(9):763-70. 

  6. Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota. Suez J et al., Nature. 2014 Oct 9;514(7521):181-6. 

  7. Genotoxicity testing of low-calorie sweeteners: aspartame, acesulfame-K, and saccharin. Bandyopadhyay A et al., Drug Chem Toxicol. 2008;31(4):447-57.

     

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