工藤淳夫

アフリカマンゴノキに減量効果はあるのか?

アフリカマンゴノキの減量(ダイエット)効果

 

糖質制限では脳のパフォーマンスの向上と体重の減少、顔の老化予防に効果があります。

糖質制限で私が補助的にエネルギー源として利用しているのがココナッツオイルに含まれるMCTオイル(中鎖脂肪酸)です。

老化を防止しながらスリムな体形を維持するのに中鎖脂肪酸がなぜ役に立つのか?

私のブログでも糖質制限ダイエットのコツを紹介しましたが、中鎖脂肪酸や短鎖脂肪酸は血中のケトン体を増やす作用があるため糖質制限のエネルギー源としてのサプリメントになり、糖質を食べないため食後血糖値が一定していることで自らで食欲を手なずけているからです。

食欲コントロールの他に中鎖脂肪酸は脂肪細胞に作用し、総じてメタボリックシンドロームの改善に有効な効果を持っています。

今回の記事は中鎖脂肪酸を多く含むアフリカマンゴノキがどう脂肪をコントロールするのか?その抗肥満作用について考察してみます。

 

アフリカマンゴノキの減量効果

  • アフリカマンゴノキのシードエキス( Irvingia gabonensis seed extract)はPPARγ遺伝子の発現を抑制することで脂肪細胞の脂肪蓄積を抑制し、アディポネクチン分泌を増やしレプチン分泌を減らした。アディポネクチンは肥満と逆相関しており、抗炎症作用、抗糖尿病作用、視床下部の満腹中枢に働きかけ食欲抑制とエネルギー消費増大作用がある。肥満とは線維芽細胞から分化した脂肪細胞の数と脂肪滴の肥大で特徴づけられる[1]。

PPARγ(ガンマ)は肥満対策の医薬品の標的遺伝子として有名ですが、アフリカマンゴノキの種のエキスはPPARγを抑制します。

PPARγが抑制されると脂肪細胞が脂肪を蓄積しなくなるためいわゆる肥満を改善します。つまり痩せるということです。

脂肪細胞は炎症を引き起こす炎症性サイトカインを分泌する炎症源ですが、同時にレプチンという『もう食べるな』というシグナルを脳の視床下部に送ることもできる組織です。

レプチンはアディポネクチンによって制御されアフリカマンゴノキはアディポネクチンを増やしますが、レプチンの分泌量を減らします。

 

あれ?レプチンは増えた方が痩せるんじゃないの?と思う人もいると思います。

肥満の方は通常、脂肪滴をため込んだ脂肪細胞が大量にあるためレプチンが常に大量に出続けています。

そのため視床下部ではレプチンが大量に入ってくるために『レプチン麻痺』つまりレプチンに対して抵抗性を持つようになります。

レプチンで『もう食べるな』という信号を送っても脳の視床下部が麻痺して食欲が止まらなくなってしまうのです。

これを改善するためにはレプチンを減らして徐々にレプチン受容体を敏感にしていき、レプチン抵抗性を解除するしかないです。

アフリカマンゴノキの種のエキス( Irvingia gabonensis seed extract)は糖質制限しなくても脂肪細胞由来のレプチンを減らすことによってレプチン抵抗性を改善します。

 

アディポネクチンは肥満の人のレプチン抵抗性を緩和してレプチン(『もう食べるな』)信号が満腹中枢に効くようにしてくれます。

肥満の方はレプチンが出続けて脳の視床下部のレプチン受容体が麻痺していますので、糖質を食べている人がこれからダイエットしようと決心している人にとっては栄養補助として有効だと考えます。

ダイエットが成功するかどうかは食欲のコントロールができるかどうかにかかっていますので。

もし本当に痩せたいなら糖質は摂取しないことです。糖質だけが血糖値を上げ中性脂肪としてエネルギーを蓄積するのです。

 

さて、レプチンが視床下部で効くようになると食欲が抑制され、同時にエネルギー消費が増えて食べた分のエネルギーが消費され、脂肪に蓄積されにくくなります。

したがって肥満になりにくくなります。

そもそも肥満とは脂肪細胞が脂肪滴をため込み脂肪細胞の数が増えている状態です。

じつは脂肪細胞の前駆細胞は線維芽細胞ですので、生活習慣しだいでコラーゲン繊維を作るアンチエイジングに重要な細胞として生きるか、あるいは脂肪蓄積という老化を加速する細胞になるか分かれてくるのです。

細胞の分化も変えてしまう生活習慣は本当に老化に関係しているんだなと思います。

 

  • アフリカマンゴノキのシードエキスの摂取はいわゆるメタボリックシンドロームに特徴的な症状:体重、体脂肪、および胴囲ならびに血漿総コレステロール、LDLコレステロール、血糖、C反応性タンパク質、アディポネクチンの減少およびレプチン抵抗性、これらの有意な改善が報告されています[2]。

一般に『エキス』には多くの成分が含まれていて安全なもの、リスクがあるもの、さまざまミックスされています。

アフリカマンゴノキは中鎖脂肪酸を主な成分としてエキス全体として肥満抑制に効果が出る食べ物と言えます。

 

アフリカマンゴノキの成分と肥満改善の理由の考察

  • アフリカマンゴノキのシードオイル中の主要脂肪酸は飽和脂肪酸で酸化しにくい。主にラウリン酸およびミリスチン酸で構成されていた。リノレン酸も非常に高い含有量が認められた。揮発性化合物も含まれており様々な芳香族および脂肪族有機化合物がある[3]。
  • 赤血球膜におけるアディポネクチンとレプチンの量はラウリン酸とリノール酸では正の相関、n-3脂肪酸とはアディポネクチンとレプチンとの負の関連が観察された[4]。

アフリカマンゴノキは中鎖脂肪酸であるラウリン酸を主要な脂肪酸としてリノレン酸というω3脂肪酸も豊富なシードオイルです。

これはココナッツオイルの主要な中鎖脂肪酸であるリノレン酸がアディポネクチン合成を増やす作用があるので、なぜ中鎖脂肪酸を摂取しながらの糖質制限ダイエットが痩せるのか容易に想像できます。

αリノレン酸(ω3脂肪酸)は多価不飽和脂肪酸で抗炎症作用がありニキビの抑制を始め活性酸素を抑制するためアンチエイジングに有効です。

 

肥満の方は満腹中枢におけるレプチン抵抗性がありますから、レプチンを減らしてレプチン受容体の感受性を高めることは肥満を改善するのに効果的です。

アフリカマンゴノキに含まれるαリノレン酸(ω3脂肪酸)が脂肪細胞によるレプチンの生合成を減らすことで抵抗性を緩和してくれます。

 

アフリカマンゴノキは『中鎖脂肪酸のラウリン酸』と『ω3多価不飽和脂肪酸のαリノレン酸』のバランス、ならびに芳香族化合物、脂肪族有機化合物の効果もあるのかもしれませんが、エキスとして摂取すると肥満の特徴であるアディポネクチンの減少とレプチンの持続的放出を抑制して痩せるための補助的作用を発揮しています。

 

まとめ

  • アフリカマンゴノキには中鎖脂肪酸やω3脂肪酸が豊富
  • アフリカマンゴノキの種のエキス(シードエキス)の摂取はアディポネクチンを増やす。
  • アフリカマンゴノキのシードエキスはレプチンを減らし肥満の方の減量の助けになる
  • したがって私の意見としてアフリカマンゴノキの摂取は肥満の方が糖質制限などの本格的なダイエットに取り組む前のサプリマントとして有効だと考える

 

参考文献:

  1. Inhibition of Irvingia gabonensis seed extract (OB131) on adipogenesis as mediated via down regulation of the PPARgamma and leptin genes and up-regulation of the adiponectin gene. Oben JE et al., Lipids Health Dis. 2008 Nov 13;7:44. doi: 10.1186/1476-511X-7-44.

  2. IGOB131, a novel seed extract of the West African plant Irvingia gabonensis, significantly reduces body weight and improves metabolic parameters in overweight humans in a randomized double-blind placebo controlled investigation. Ngondi JL et al., Lipids Health Dis. 2009 Mar 2;8:7. 

  3. Characterisation of a highly saturated Irvingia gabonensis seed kernel oil with unusual linolenic acid content. Zoué LT et al., Food Sci Technol Int. 2013 Feb;19(1):79-87. doi: 10.1177/1082013212442190.

  4. Fatty acids derived from a food frequency questionnaire and measured in the erythrocyte membrane in relation to adiponectin and leptin concentrations. Santos S et al., Eur J Clin Nutr. 2014 May;68(5):555-60. 

 

【メルマガ登録】 不要な老いを避け美しく生きるお役に立てるよう当ブログの最新情報をお届けします。登録すると最初に7回に分けて若々しさを保つ基本のアンチエイジング習慣をお伝えします。
*は入力必須です。
氏名(ハンドルネームOK)*  姓:名:
メールアドレス* 
確認用メールアドレス* 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ